第6回北信州ハーフマラソン 凡走の記(スタート後)
第6回北信州ハーフマラソン
天候にも恵まれ、清々しい北信濃の秋を走り抜けることができました。
今回のレースですが、スタート前からコンディションが悪かったため、タイムには拘らず完走を目指して走りました。
コンディション不良の言い訳は前回の記事をご覧ください。
さてここで格言を2つ
準備とは、言い訳を排除すること -イチロー-
さすがイチロー選手。
苦しいとき、辛いとき、上手くいかなかったとき、人間は手を抜いたりやめたりする言い訳を探してしまうものです。
その言い訳を徹底的に排除していくのが、準備なんですね
一流は環境を選ばない -昔聞いた誰かの格言-
これ、誰の言葉かも、正しい言い回しなのかもよくわからないのですが、例えば雨の中の試合でも、審判が寄ってる試合でも、炎天下や強風のレースであっても、一流は一流のパフォーマンスをする。
…という風に勝手に解釈しています。
この2つを組み合わせて
言い訳を排除する努力をしているからこそ、どんな環境(コンディション)であっても一流のパフォーマンスができる。
つまるところ「足が筋肉痛」「暑いの苦手」「靴下に穴が空いてる」(全てレース前の僕の発言です)という言い訳になり得るバットなコンディションでレースに臨むランナーは一流ではないということです。
僕が一流でないことは、相当前からわかっていたことなんですが、自戒の念を込めて自分に厳しく書いてみました。
というわけで、8時30分スタートです。
日影を求めて後方に整列していた僕は、号砲から1分後にスタートラインを通過しました。
スタート直後に名物の激坂。
500mで42m登るそうです。
前回は全くキツく感じなかったこの激坂ですが、今回は筋肉痛のふくらはぎやハムストリングスにズキズキ効いてきます。
かなり抑えめに入って、最初の1キロは7'10"で通過。
ここで、少し気になったのが、1キロ通過時点でGPSウォッチ(ガーミン )と実際のキロ表示が50m程度ズレていたこと。(1キロ通過してからしばらく経ってガーミン が鳴りました)
スタートライン通過時から計測しているので、キロ表示とは合ってくるはずなんだけど…とちょっぴり引っかかりながらも足の痛みですぐに忘れ、緩やかな坂を下ります。
4.5km過ぎまで野沢温泉村の田園風景の中を走り、その後山道へ入っていきます。
5kmの通過が約28分(5'35"/km)
この時点で昨年の自分の記録(1時間43分)更新は諦め、次のミッションに切り替えます。
この日の朝、妻から何時にゴールするのかと聞かれ、「10時10分から20分の間(1時間40〜50分)にはゴールいたします。」と答えた手前
なんとか1時間50分は切って、10時20分までにゴールしようというミッションに切り替えました。
妻との約束を守ることは、法律を守ることと同列です。
キロ5分ペースで1時間45分なので、1時間50分でゴールするためには追加の300秒を約20kmで割って…
5'15"/kmペース…
全然ビハインド…
この後、下り基調というポジティブな要素と、すでに脚がキツくて、靴下には穴が空いているというネガティブな要素が頭の中でぐるぐるループする中、6kmを通過し北竜湖に到着します。
湖のほとりを走る色とりどりのウエアのランナーと湖が見事にマッチし、とても綺麗な景色
何人かのランナーは足を止め、写真を撮っていました。
僕はランニング中スマホは持たないのですが、あまり重くなくて、邪魔にならない、写真を撮ることができるなにかがあれば、買ってみたいなと思います。
景色を楽しんだのも束の間、北竜湖前から約500mの上り坂です。
傾斜はスタート直後の坂ほどないのですが、体感的にはこちらの坂の方が長く走って来ている分キツく感じます。
この坂を越えると飯山市方面を見渡しながら10km地点まで約3キロの下り区間となります。
途中、小菅(こすげ)地区に入る山道で若干上りますが、今年からコース変更により上りの区間がかなり短くなったため、コースとしては昨年より非常に楽になり、インパクトのある激坂ではなくなりました。
この下り区間、去年は4'20"/kmペースで下り、終盤に失速する原因となったため、今年は足に負担がかからないよう、かなり抑えて走りました。
10km過ぎの給水所では、アイドル(パラレルドリーム)の皆さんが給水を手伝ってくれていましたが、この時点でそれを楽しむ余裕もなく、スライド区間で知り合いを見つける余裕もなく…
それでも地元の方が沿道から送ってくださる声援に後押しされてなんとか15km地点へ
15kmの通過がガーミン の計測で1時間19分(5'11"/km)
あと6kmと思ったところで、やはりガーミン との誤差に気づきます。
誤差が出る訳については、後日書いていこうと思いますが、ざっくり言うと、GPSの精度の問題であり、大会側の設置したキロ表示は正しくて、完走した人は21.095km走っていると思います。
ランネットの大会の感想欄にもGPSウォッチの方が短く出るとの投稿があったので、皆さん同様の傾向なのかと思います。
そんなこんなで、ラスト5kmはガーミンの表示を見て16km中盤だと思っていたら、17kmの表示が現れ、また17km中盤に18kmの表示が現れ…
1kmごとにラッキーを感じながら、稲刈り前の田園の中を走りました。
終盤の5kmくらいは、昨年まで堤防の上を走っていましたが、今年からは堤防のすぐ下の道を走るコースに変更されていました。
見える景色はほとんど変わらないのですが、去年までかかっていた赤くて目立つ旧中央橋がなくなったことにより、「目的地は見えているのに一向にたどり着けない現象」がなくなり、気持ちは少し楽でした。
赤くて目立つ旧中央橋は飯山のランドマークの一つだったので、それはそれで寂しいのですが…
そんなことを考えながら、新しくなった中央橋を渡ると20kmの表示。
あとは本当に下りだけなので、ここまでの凡走を取り戻そうと最後に足掻き、飯山市街地の皆さんの応援にも後押しされ、最後の1kmは一番いいラップで上げて走ることができました。
結局タイムは1時間47分台(ラップ)で、昨年より4分も遅くなったものの、体感としては「よく4分でおさまったな…」というレースでした。
ちなみに、ガーミン の計測距離は20.66km(誤差約450m)でした。
450mって、キロ5分ペースで2分15秒掛かる距離ですから、相当大きいですよね。
心理的には500m得した気分です。
今度のレースの時もスタートしてから500mくらいしてから計測しようかな…(笑)
さて、ゴール後は、りんごやシャインマスカットを頂き、さらに去年までは終盤のエイドで配っていたガリガリくんも今年はゴール後に頂けるようになっていました。
自分は、普段エイドで水分以外取らない(取れない)ので、ゴール後に頂けるのは本当に嬉しいです。
ちなみに、ゴールで待っていると言っていた妻は僕がゴールしてから15分後にやっと会場に到着しました…
まあ…応援に来てくれるだけありがたいか…
というわけで、バッドコンディションながら、大会の素晴らしい雰囲気と、沿道の皆さんの声援に後押ししてもらいなんとか走りきった第6回北信州ハーフマラソン凡走の記でした。
来年こそは、自身のニューレコードを叩き出したいです。
最後までご覧いただきありがとうございました。